熊本市ホームページトップへ

令和2年(2020年)3月28日 新型コロナウイルス感染症患者発生(9例目)に伴う市長記者会見

最終更新日:2020年3月28日
政策局 秘書部 広報課TEL:096-328-2043096-328-2043 FAX:096-324-1713 メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp 担当課の地図を見る
 

市長発表

 市民の皆様にお知らせいたします。

 

 本日、新たに熊本市内で9例目の新型コロナウイルス感染症の感染者が確認されました。
 この方は、中央区にお住いの60歳代の日本人の女性で、昨日発表いたしました7例目の方の配偶者です。職業は、自営業です。3月25日の夕方から倦怠感が強くなり、翌26日から発熱と咳の症状が出ました。7例目となりますご主人が陽性と確認されたことから、PCR検査を行った結果、本日0時30分に陽性と確認されたものです。
 行動歴につきましては、1月26日以降、温浴施設ピースフル優祐悠を利用していないとのことであり、それ以外の詳しい行動歴等につきましては、現在調査中であります。改めてご報告させていただきたいと思います。
 3月21日以降にピースフル優祐悠を利用され、症状やご不安のある方は、帰国者・接触者相談センターにご相談いただきますよう、重ねてお願い申し上げます。
 また、市民の皆様には、集団感染発生の可能性が高いと考えられますので、先ほども申し上げましたとおり、今週末は不要不急の外出を自粛していただきますよう要請いたします。
 感染防止にお一人お一人が努めていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 

私からは以上です。

 

 

質疑応答

【記者】自営業とは7例目の方と同じでしょうか。

 

【市長】同じです。

 

【記者】ピースフル優祐悠に行かれたのは。

 

【市長】最後に行かれたのが1月25日ということで、26日以降は行かれていないということです。

 

【記者】症状は軽症とみてよいでしょうか。

 

【市長】症状は軽症ということです。

 

【記者】感染経路としては旦那様(7例目の方)からということでしょうか。

 

【市長】7例目の方の濃厚接触者になろうかと思いますので、そういった経路も想定されるということです。

 

【記者】9例目の方はピースフル優祐悠経由ではなさそうということでしょうか。

 

【市長】ご主人からの感染ということになりますので、ピースフル優祐悠の中でということではないものの、そこから派生した方ということで、同じ集団感染の枠に入るのではないかと考えられます。

 

【記者】国の指針ですと、5人からクラスターとなるそうだが、4人目とカウントしてよろしいでしょうか。

 

【市長】そこは国のクラスター班に要請しておりまして、そうした方々とも確認をします。いずれにしても、不特定多数の方が利用される温浴施設に由来する感染者が次々と確認されており、今後も感染拡大のリスクが高いということです。

 

【記者】患者が増えてきていますが、病床数は大丈夫でしょうか。

 

【市長】今のところ病床については確保されているということです。今後については、熊本県とも連携し、全体的に感染が増えていくことが想定されますので、その時に軽症の方をどういう形で治療なり隔離するなりするのか、そして重症の方は感染症指定の施設の充実したところで見ていくということになろうかと思います。退院されている方もいらっしゃいますので、現在は足りるということですが、ベッドの空きだけではなく、医療従事者、スタッフ、器具、そういったものが必要になってきますので、重症化を防止するためにも適切な医療体制を構築していくことが急務と思っております。これは専門家会議でもそういった話が出されていますので、県・国とも連携しながら十分な体制をとっていきたいと思っております。

 

【記者】この方は入院されたのでしょうか。

 

【市長】入院されています。


【記者】市内の感染症指定医療機関でしょうか。

 

【市長】はい、そうです。

 

【記者】明日の専門家会議は何時頃からやるのでしょうか。

 

【市長】明日は専門家会議ではなく熊本市の本部会議ですが、まだ日程は決まっていません。ただ、情報を集めて開催しますので、恐らく午後になるかと思います。おそらく明日の午前中もPCR検査を続けていきますので、陰性なのか、感染者が新たに発生したのかそういったこともみていかなければいけませんので、厚生労働省のクラスター班がどういった形で関わっていただけるのか、それから先ほども市民の皆さんに自粛要請を申し上げましたが、どのような影響が出てくるのかということも整理をしながら、そして今後の対応をどうしていくのか、検査の体制、市の環境総合センターでは60検体が大体1日MAXですが、既に検体の予約もきているということで、新たに相当数の方が温浴施設を利用された方、あるいは間接的にそういう方と接触された方々がご相談をなさっていると思います。そういう方々を適切に検査に回せるように、県に協力を要請し、県の検査施設と連携して体制を構築していきたいと考えています。

 

【記者】市民に対して外出の自粛を呼びかけていましたが、具体的な例を示していただけますでしょうか。不要不急な外出とは人によって捉え方が異なると思うのですが。

 

【市長】基本的に、家からの外出をしないで、他人との接触を極力避けるということです。そこの判断は皆さんに委ねるしかありませんが、ここまでならいいだろうとか言っていられない状況だろうと思います。例えば日用品・生活用品を買いにいくとか、最低限必要な連絡とか、仕事上の外出でどうしても今でなければならないものは当然個人の判断のなかでされるべきだろうと思いますが、極力こういう形で、温浴施設の利用者の方が温浴施設の名称を公表されたことでこれだけ明らかになっている。公表されなかった、見つからなかった場合、市中感染が広がっている状態と考えるのが妥当かと思います。施設自体利用している方は、おそらく数百人、1、2か月でいえば数千人くらいの大台になってしまうのではないかと思われますので、(感染)リスクの高い方がたくさんいらっしゃると思われます。ですので、できるだけ不要不急の外出を避けながら、この週末はご自宅で過ごしていただきたい。その間に検査もやっていきますので、ある程度クラスターが他のクラスターを呼ぶようなことにならなければ、ある程度収まっている状態であると確認できればある程度落ち着いてくるかと思いますが、今の状態ですと確認できない状態が広がっていくということになりますので、最大限今我慢していただくことが、感染リスクを広げない一番のことだろうと思います。あとは手洗い、咳エチケット、個人での衛生管理を徹底していただくと、ここに尽きるかと思います。

 

【記者】9例目の方の体温はわかっていますか。

 

【市長】今は分かりません。

 

【記者】受診時発熱ということでしょうか。

 

【市長】一昨日、26日から発熱と咳の症状が出たとのことですが、それが何度であったかはまだ確認ができておりません。入院されましたので、検温され後ほど分かってくると思いますので、健康状態等については本人の同意が前提ですが、分かり次第公表させていただきます。

 

【記者】自営業は2人で営まれているとのことだが、そこのお店がクラスターの発生源になりうると考えられますか。

 

【市長】そこはまだどういう業態かを含めて十分な確認ができていません。必ずしもお店を営まれているとは言えないですよね。小さな企業なのか、業種が確認できていませんので、そこはまだ言えませんけれども、ただ、そういう可能性があれば接触者の方をどんどん調べていって、少しでも広がりを抑えていくということになりますので。ご家族の方等で、接触された方がいれば、急いで検査をしていくことになるかと思います。

 

【記者】施設利用者の方で検査を待っている人数、規模感はわかられますか。

 

【市長】数十人規模で検査しており、今のところ手元にありませんが、また随時お知らせします。今日これまでの検査では新しく3例出てきたということですので、感染力は高いとみています。

 

【記者】感染症指定医療機関に入院されていると思いますが、今後、他の医療機関に入院、他の医療機関に隔離して治療をされる状況なのでしょうか。

 

【市長】例えば今、1例目の方は退院されていますし、退院された方は熊本市内では2名いらっしゃいますので、今退院に向けた検査を順次行っていきますので、今のレベルでは充足をしているだろうと思います。今後の体制ということについては県と協議しながら、他の医療機関あるいは、病床を確保しながら、軽症者と重症者をきちっと分けながら対応を取っていくことになろうかと思います。

 

【記者】28日から29日にかけて、週末の外出自粛要請をされていますが、今後数百人数千人の利用者がいたということで、陽性の方が確認された場合、自粛要請を継続する可能性はありますか。

 

【市長】継続することも十分あり得ます。まずは週末の様子をみていこうということでありますので、首都圏でもそうですが、できるだけ仕事以外で不要不急の外出は控えていただき、仕事も家でしていただいたり、テレワークでできる方はしていただくことになろうかと思いますが、かなりリスクが高い状態であると市民の皆様には十分自覚していただき、慎重な行動をお願いしたいところであります。週明け30日には専門家会議を開催し、今の状況等を踏まえた新たな評価をいただく予定ですので、それを踏まえ継続をするのか、どういう形になるのかお伝えしていきます。

 

【記者】専門家会議に国のクラスター班は合流する予定でしょうか。

 

【市長】可能性はありますが、日程的に先方の人選や、恐らく厚生労働省もてんやわんやの状態だと思いますのでいつ熊本に入られるかも分かりません。到着されれば当然入っていただく形になるかと思います。我々も内部の体制をしっかり組まなければいけないということで話をしておりますので、電話相談も24時間受付ですが、電話がなかなか繋がらないという状態も十分考えられますので、そういったマンパワーの体制を拡充するとか、検査のスタッフを充実する、何より医療体制を確実に受け入れられるようにしていくことが非常に重要だと思っています。

 

【記者】現時点で、症状があって検査を受けられている方はいらっしゃいますか。

 

【市長】いらっしゃると思います。

 

【記者】では、また症状があって新たに見つかっていく可能性があるということでしょうか。

 

【市長】もちろんあると思います。

 

【記者】今、すでに熊本市から県に要望されていること、もしくは今後要望することが決まっていることがあれば、教えていただけますでしょうか。

 

【市長】今、本市からも厚生労働省にクラスター班の派遣を依頼しましたが、感染症が起こった場合、保健部門での強い権限をもつ県からも改めて厚生労働省にお願いしていただくということが一つあります。もう一つやはり人的な体制では、各医療機関との調整を県にお願いしたい。検査についても既にお願いをしていまして、明日、明後日以降、たくさんの検体を検査することになりますが、本市の環境総合センターだけでは限界がありますので、県の検査機関を使わせていただき連携を取らせていただこうと思っています。

 

【記者】それはお願いされているということですか。

 

【市長】はい、既にお願いをしています。

 

【記者】今回のこの件が、クラスターの恐れがあって、検査を市だけでは賄えない可能性があるためということですか。

 

【市長】今現在もかなり件数がきている状態と考えますと、できるだけ早く検査結果を出していくことが重要と考えます。検査キットは発注して入ってきていますので、それは充足しております。ただ、1日の検査が大体60検体位しか本市ではできないということですが、県も合わせますと倍ぐらいはできることになるかと思いますので、その辺はぜひ、温浴施設も含めクラスター化していないか確認するためにも、検体は急いで確認する必要があると思っています。

 

【記者】学校の再開について現時点で何か考えていたり、考えが変わっていたりすることはありますか。

 

【市長】学校の再開については、教育長に昨日要請しておりまして、昨日の教育委員会会議でも慎重に対応するという判断をされています。ですので、早期の学校再開ということではなく、慎重に判断していこうと教育委員会では検討されています。特に30日の専門家会議での見解や感染者の広がり等の状況を踏まえ、保護者や家族の皆さんが不安にならないようにすることが一番だと思いますので、これだけの感染者が急激に確認されているので、慎重に行っていただきたいということで、教育長に要請をしています。

 

【記者】7例目、9例目のご夫婦に同居のご家族はいらっしゃいますか。

 

【市長】今のところお二人ということです。あとは独立したお子さんが別のところにお住まいです。今この時間ですし、入院されていて確認もできませんので、朝からまた確認させていただいて、本部会議の頃には、3名の方の行動履歴等々詳しい情報はアップデートしてお知らせしたいと思います。

 

【記者】明日の対策本部会議で話し合う事項が決まっていれば教えてください。

 

【市長】まだ決まっておりませんが、今事務方の方で整理しています。これまでの経緯、かなり変わりましたので、医療体制、スタッフの確保をどうするか、急を要することを確認して指示を出していくことになると思います。

 

 

このページに関する
お問い合わせは
政策局 秘書部 広報課
電話:096-328-2043096-328-2043
ファックス:096-324-1713
メール kouhou@city.kumamoto.lg.jp 
(ID:27727)
※資料としてPDFファイルが添付されている場合は、Adobe Acrobat(R)が必要です。
PDF書類をご覧になる場合は、Adobe Readerが必要です。正しく表示されない場合、最新バージョンをご利用ください。
熊本市役所〒860-8601熊本市中央区手取本町1番1号代表電話:096-328-2111(代表)096-328-2111(代表)
[開庁時間]月曜~金曜日の午前8時30分~午後5時15分(ただし、祝・休日、12月29日~翌年1月3日を除く)
肥後椿
copyrights(c) 2013 Kumamoto City Allrights Reserved