電源を必要とするスプリンクラー設備、自動火災報知設備や誘導灯等の設備の非常電源 は、自家発電設備や蓄電池設備及び燃料電池設備を設置している場合であっても、所定の 時間を超えた場合には機能停止となることが考えられるので、次のことに注意してください。
消防用設備等や非常用エレベーター等の設備として非常電源が設置されている場合は、地震による停電で、その容量を消耗している場合があるので、その維持管理等について徹底してください。
ア 操作手順の確認
始動及び停止操作において、手動操作が必要となる非常電源を設置している場合は、操作手順を周知徹底してください。
イ 運転中の機能損傷防止
停電中は、燃料切れに至る自家発電設備の運転超過又は蓄電池設備の過放電等により機能に損傷をきたすことのないよう監視するほか、消防用設備等の機能に支障を生じないよう燃料等を十分に確保してください。
ウ 再通電後の自家発電設備機能の早期復旧
再通電後は、燃料補給等の措置により早期の復旧を図ってください。なお、燃料を補給する際は、自家発電設備等の完全停止を確認した上で、漏れ、飛散等がないように行ってください。また、燃料が空になった後に燃料を補給し、使用する場合において、空気抜きが必要なものもあるため、あらかじめ確認を行ってください。
エ 危険物の違法な貯蔵・取扱いの禁止
自家発電設備等への燃料の補給等を目的に、違法に危険物の貯蔵等を行わないでください。危険物の貯蔵等を行う場合は、事前に消防局予防部指導課危険物保安班までご相談ください。
オ 結線変更工事等の禁止
非常電源から一般負荷への電力供給等を目的とした結線変更等の工事は行わないでください。
(3) その他消防用設備等への影響
誘導灯のうち、点滅機能又は音声誘導機能が設けられているものについては、常用電源が停電した際に自動的に作動する場合があるほか、自動火災報知設備等の受信機や消防用設備等の制御盤等については、停電中及び再通電後において設備の異常を示す警報や表示等が出ることがあります。対応方法については、事前に施工業者等に確認してください。