ヤングケアラーとは
法令上の定義はありませんが、本来大人が担うと想定されているような家事や家族の世話などを日常的に行っているこどものことです。具体的には、障がいや病気のある家族に代わり、買い物・料理・洗濯・掃除などの家事をしていたり、幼いきょうだいの世話をしていることなどが当てはまります。
【ヤングケアラーの例】
<引用元>
※上記サイトではヤングケアラーのポスター及びリーフレットも閲覧できます。
こどもにどんな影響があるの?
こどもの年齢や成熟度にあったお手伝いや家族の世話は、思いやりや責任感などを育むことににつながります。しかし、ヤングケアラーは、本来大人が担うとされているような家事や家族の世話を日常的に行うなど、年齢に見合わない責任や負担を負うことで、宿題などの勉強に割く時間が十分つくれなかったり、友達と遊ぶ時間がとれなかったり、ケアについて話せる人がいなくて孤独を感じる、ストレスを感じる、寝不足で学校に遅刻してしまうなどこどもの心身や将来になど様々な影響が出てしまうこともあります。
まわりの大人ができること
こども自身がヤングケアラーの自覚がなかったり、不安や不満を抱えていても言い出せなかったり、周りに知られたくないなどの思いから相談支援につながっていないこどももいます。家族のケアを担うことで、こども自身がやりたいことができていないなど「こども自身の権利が守られていない」ことに、周りの大人が早く気付き、こどもや家族の心情や背景に配慮しながら、必要な支援につなげていくことが大切です。
もし、あなたの周りにいつもと様子が違うなと感じるこどもがいたら、まず話しを聴いてみてください。何か困り事はないか、こどもの声を聴き、一緒に考えることが支援につながります。
〇福祉、介護、医療、教育など、こどもや家族に関する関係機関の皆さまへのお願い
「ヤングケアラー」のこどもたちの家庭状況については、皆さまの気づきや支援が必要です。
ケアラーとケア対象者、その家庭への適切な支援が確保されるためにも、ヤングケアラーについて理解を深めていただき、関係機関との連携を図られますようお願いします。
ヤングケアラーの相談窓口について
ヤングケアラーの相談は、こども・若者総合相談センター、各区役所保健こども課等で受け付けています。
■こども・若者総合相談センター
〇電話相談:月曜~金曜日 8:30ー21:00(祝日及び年末年始を除く)
相談専用電話:096-361-2525
〇面接相談:月曜~金曜日 8:30ー17:15(祝日及び年末年始を除く)
予約優先
場所 熊本市中央区大江5丁目1-1
総合保健福祉センター(ウェルパルくまもと)2F
〇メール相談:24時間受付 メールアドレス:kodomosougousoudan@city.kumamoto.lg.jp
■各区保健こども課及び児童相談所
相談窓口 | 所在地 | 電話番号 |
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中央区保健こども課 | 中央区手取本町1-1(熊本市役所本庁舎3F) | 328-2451 |
東 区保健こども課 | 東区東本町16-30(東区役所3F) | 367-9131 |
西 区保健こども課 | 西区小島2-7-1(西区役所3F) | 329-6838 |
南 区保健こども課 | 南区富合町清藤405-3(南区役所3F) | 357-4135 |
北 区保健こども課 | 北区植木町岩野238-1(北区役所1F) | 272-1104 |
熊本市児童相談所 | 中央区大江5-1-50(あいぱるくまもと3F) | 366-8181 |
業務時間:平日 8:30~17:15 祝日・年末年始を除く
■熊本市こどもホットライン
まわりの人からイヤなことをされている、いじめを受けている、学校に行きたくても行けないなど、こどものなやみの相談をお受けします。
【相談方法・時間】
・電話相談 :070-3367-9330
※午前10時から午後6時まで(土・日・祝日、年末年始を除く)
・メール相談:kodomohotline@city.kumamoto.lg.jp
※24時間受付(夜間・休日等は、翌営業日の対応となります)
■こころの悩み相談@熊本連携中枢都市圏(SNS相談)
【相談期間・時間】令和5年4月2日(日)~令和6年3月31日(日)
毎週火曜・日曜(12月29日~1月3日を除く)
時間:午後6時~午後10時
【相談方法】
LINEで友達に追加して、「LINEで相談する」をタップしてご相談ください。
※QRコードやIDに関しては対象の地域や住民が限られることからホームページ上での公開は実施しておりません。
各区役所の福祉課・保健こども課・保護課・総務企画課、熊本市内の中学校・高校・大学等に配布しておりますチラシやカード
にてQRコードの取得をお願いいたします。
その他の相談機関(リンク)
〇24時間子供SOSダイヤル(外部リンク) 0120‐0‐78310(なやみ言おう)
〇子どもの人権110版(法務省)(外部リンク)0120‐007‐110(受付時間 平日8:30~17:15)
国による調査研究及び主な取組
ヤングケアラーについては、福祉、介護、医療、教育等といった様々な分野が連携し、ヤングケアラーを早期に発見した上で支援を行うことが重要であるとして、令和3年3月、「ヤングケアラーの支援に向けた福祉・介護・医療・教育の連携プロジェクトチーム」が立ち上げられました。
<参考>
<ヤングケアラーに関する調査研究報告書>
〈 熊本県における実態調査報告書>