RSウイルス感染症が増加しています(3週)
◆RSウイルス感染症について
RSウイルスによる呼吸器の感染症で、年齢を問わず、生涯に何度も感染と発病を繰り返します。
発症の中心は0~1歳児で、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の子どもが少なくとも1回は感染すると言われています。
◆どんな病気?
・症状……発熱などの軽い風邪様の症状から重い肺炎まで様々です。多くは軽症ですみますが、低出生体重児、心疾患、肺疾患、免疫不全のある場合は重症化のリスクが高いと言われています。また、初めての感染では症状が重くなりやすいと言われており、特に乳児の早い時期(生後数週間~数ヶ月間)に初めてRSウイルスに感染した場合には、細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあります。
・潜伏期間……2~8日程度(典型的には4~6日)です。
・感染経路……感染者の咳やくしゃみのしぶきを吸い込む飛沫感染、ウイルスが付着した手や物(手すり、おもちゃ等)を触ったりなめたりすることによる接触感染があります。
2歳以上で再感染・再々感染した場合に、症状としては軽い咳や鼻汁程度しかみられず、保育所に平常時と変わらず通っている場合があります。また、保護者や職員が感染することもあります。
このような場合、これらの人が感染源となって、周囲に感染が拡大することもあります。
・流行期……主に秋から冬にかけて流行します。しかし、最近では夏季にも小流行があり、注意が必要です。感染した場合、特効薬はありませんので、治療は基本的には対症療法になります。
◆予防法や対策は?
手洗い、アルコール製剤などで手指を衛生的に保つ事です。特に子どもを預かる施設では、子どもたちが日常的に触れるおもちゃや手すりなどは、アルコールや塩素系の消毒剤などでこまめに消毒するようにしましょう。
また、流行状況を常に把握しておくことが重要で、流行期には、0歳児と1歳以上のクラスは互いに接触しないよう離しておき、互いの交流を制限することで、重症化しやすい乳児への感染を予防することができます。特に、呼吸器症状がある年長児が乳児に接触することを避けましょう。罹患した場合の登園のめやすは、「呼吸器症状が消失し、全身状態が良いこと」です。参考文献:保育所における感染症対策ガイドライン(2021(令和3)年8月一部改訂)

厚生労働省ホームページ
「保育関係(保育所における感染症対策ガイドライン)」(PDF)

インフルエンザが注意報レベルになりました(2週)
定点当りの報告数が注意報レベル(10)になりました。また、インフルエンザによる学級閉鎖も増えています。
引き続き感染予防に努めましょう。
◆小児、未成年の異常行動に注意しましょう!!
インフルエンザにかかった際は、抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無や種類にかかわらず、異常行動が報告されています。少なくとも発熱から2日間は、小児・未成年者を一人にしないで、転落等の事故に対する防止対策をしましょう!!
<異常行動の例>
・ 突然立ち上がって部屋から出ようとする
・ 興奮して窓を開けてベランダに出て、飛び降りようとする
・ 自宅から出て外を歩いていて、話しかけても反応しない
・ 人に襲われる感覚を覚え、外に飛び出す

熊本市感染症対策課ホームページ インフルエンザについて(総合対策)
(内部リンク)
熊本市医療政策課ホームページ
休日当番医
(内部リンク)