富合町の東南から南西にかけては雁回山(木原山)と呼ばれる標高314mの丘陵地帯にあり、史跡・伝説に富む所である。
伝説によれば仁平元年(1151)源為義の八男為朝は、13歳のとき九州におわれ、豊後に根拠地をおき、阿蘇氏と結び、鎮西八郎為朝と称して九州一帯を荒らした。木原氏に寄った為朝は、木原城を居城とし、この山をかける雁は為朝の剛弓をおそれて列を乱し山を廻った。これから木原山を雁回山というようになったと伝えられている。
木原家の菩提寺として繁盛を極めたという長泉寺跡の境内に「為朝塚」があり、その他雁回山北斜面には、平原窯跡、曾辺石貝塚、木原古墳群、鬼の岩屋、赤熊古戦場跡等が散在しており、現在は憩いの森として親しまれている。
熊本市富合町合併特例区
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